富山新聞社より | 富山新聞社

きょうのコラム『時鐘』

2018/08/21 00:48

 眠(ねむ)い目(め)をこすって参加(さんか)したラジオ体操(たいそう)。子(こ)どもが減(へ)ってわが町内(ちょうない)から消(き)えて20年(ねん)以上(いじょう)になる

先日(せんじつ)、七尾(ななお)の読者(どくしゃ)が「ラジオ体操復活(ふっかつ)」の話(はなし)を寄(よ)せてくれた。集落(しゅうらく)の一家族(ひとかぞく)に小学(しょうがく)1年生(ねんせい)ができた。2日目からは1歳(さい)と3歳の兄弟(きょうだい)も加(くわ)わり、9日目には隣近所(となりきんじょ)の人(ひと)も参加した。30戸(こ)足(た)らずの町(まち)に20人(にん)以上の体操の輪(わ)が続(つづ)いている、と

1年生は町内のお年寄(としよ)りから声(こえ)をかけられて一生懸命(いっしょうけんめい)だが、元気(げんき)をもらったのは大人(おとな)の方(ほう)だった。地域(ちいき)に活力(かつりょく)を与(あた)えるのに、子どもの力(ちから)ほど大(おお)きなものはない。「朝(あさ)からうるさい」などと言(い)ってはバチがあたる

ことしはラジオ体操が始(はじ)まって90年になる。1928(昭和(しょうわ)3)年に東京(とうきょう)から広(ひろ)がった。健康維持(けんこういじ)のために全身(ぜんしん)の筋肉(きんにく)を使(つか)う。首(くび)の筋肉など普段(ふだん)使わないところが気持(きも)ちよく動(うご)く。出席(しゅっせき)カードにハンコをもらうのもアイデアだった

押(お)された数(かず)でノートや鉛筆(えんぴつ)がもらえるのは、今(いま)のデパートやスーパーが採用(さいよう)する「ポイント制(せい)」の先駆(さきが)けだ。最近(さいきん)では応援(おうえん)する一般店(いっぱんてん)も増(ふ)えている。子どもが減ったら年寄りだけで続ければいい。長寿(ちょうじゅ)のために「ポイント」を貯(た)めなくては。