きょうのコラム『時鐘』

2018/10/18 00:24

 何(なに)かヘンだな、と思(おも)いながら、テレビの野(や)球中継(きゅうちゅうけい)を眺(なが)めた。公(こう)式(しき)戦(せん)でなく、番外編(ばんがいへん)の「クライマックスシリーズ(CS)」たけなわである

この後(あと)、日(に)本一(ほんいち)の座(ざ)を争(あらそ)うシリーズがある。それに出(しゅつ)場(じょう)するセ、パ両(りょう)リーグ代(だい)表(ひょう)を決(き)める争いなのだが、リーグの優勝(ゆうしょう)チームは既(すで)に決まっている。つまり、王者必(おうじゃかなら)ずしも代表にあらず。ちょっとヘンじゃないか

優勝を逃(のが)した責任(せきにん)をとって監督(かんとく)の辞任(じにん)を決めたチームが、CSでは健闘(けんとう)している。勝(しょう)負(ぶ)にタラ、レバは禁物(きんもつ)だが、この勢(いきお)いで日本シリーズに進出(しんしゅつ)し、あっぱれ優勝となったら、さぞ見(み)ものだろう。日本一になった監督のクビが、それでもちょん切(ぎ)られるとしたら、ちょっとどころか大(おお)いにヘン

マラソンに似(に)た長(なが)い公式戦を戦(たたか)った後(あと)、「上位(じょうい)3人集(あつ)まれ」と声(こえ)を掛(か)け、あらためてトラックで「代表」を決める。そんなやり方を面白(おもしろ)がるファンだけでなく、クビをかしげながら付(つ)き合(あ)う向(む)きだっている

マラソンの後の短距離走(たんきょりそう)は、さしずめ、人気獲得(にんきかくとく)の「二刀流(にとうりゅう)」か。うまくいけばいいが、海(うみ)の向こうからは、二刀流の厳(きび)しさに向き合う青(せい)年(ねん)の苦闘(くとう)が届(とど)いた年(とし)だった。