ICTを活用した新製品やサービスが展示された会場=金沢市の金沢港クルーズターミナル

テレワークや非接触に照準 eメッセ開幕

2020/11/21 02:02

 石川県内外のICT(情報通信技術)関連企業が新たな製品やサービスを披露する「eメッセ金沢2020」(県情報システム工業会主催、北國新聞社後援)は20日、金沢市の金沢港クルーズターミナルで開幕した。「テレワーク」「非接触」など新しい生活様式に合わせた働き方改革を提案するゾーンが初めて設けられ、コロナ禍の需要を取り込んだ商品をアピールする企業が目立った。

 

 35回目となる今年は、コロナの影響で5月の開催予定が延期され、会場が例年の県産業展示館から金沢港クルーズターミナルに移して開かれた。従来の実展示に加え、インターネットを使った「バーチャル展示」も用意された。実展示に51社・団体、バーチャル展示に28社・団体が出展した。

 

 PFU(かほく市)は、同社の「スキャンスナップ」を活用したテレワーク支援を紹介。紙書類を高速でデータ化する機器で、離れた場所にいても素早く情報共有できるなど業務効率化が図れる。

 

 三谷産業(金沢市)がPRする企業内情報管理ソフトウエア「パワーエッグ」は、勤怠申請や報告業務をスマートフォンから登録でき、担当者は外出先や在宅勤務中での活用を促した。

 

 コロナ禍で出張を控える企業が増え、代わりにオンライン会議、商談が常態化している。アイ・オー・データ機器(金沢市)はカメラとマイク、スピーカーが一体となった機器などオンライン会議に特化した新製品を並べた。

 

 感染対策として「非接触・非対面」の営業需要も高まっている。北國銀行は、デビットカードをかざすだけで決済可能なキャッシュレス端末を展示した。

 

 NTTドコモ北陸支社のブースでは、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用した最新技術が体感できる。来場者は遠隔操作ロボット「アバター」を用いたコミュニケーションや、VR(仮想現実)の活用事例に理解を深めた。金大や金沢工大、ロシア連邦タタルスタン共和国などもブースを構えた。

 

 開会式では、石川県情報システム工業会の小清水良次会長が「ICTの今と未来を間近に感じ取ってもらいたい」とあいさつした。中西吉明副知事が谷本正憲知事の祝辞を代読し、山野之義金沢市長が祝辞を述べた。金沢港クルーズターミナルでの展示は21日まで、バーチャル展示は12月31日までとなっている。