鐘を前に被災地復興に思いをはせる堀部住職=高岡市福岡町大野の林照寺

勿忘(わすれな)の鐘、今年も 東日本大震災で高岡の林照寺など

2018/03/11 02:04

 高岡市福岡町大野の真宗大谷派林照寺(りんしょうじ)は、東日本大震災が起こった3月11日午後2時46分に鐘を鳴らし、改めて震災を心に刻む「勿(わす)忘(れな)の鐘」を震災の翌年から毎年行っている。岩手県陸前高田市から全国に広がった活動で、富山県内では南砺市の井波別院瑞泉寺などでも行う。7回目となる鎮魂の鐘に向け、林照寺の堀部知之住職(44)は「忘れてはいけない」と復興支援への思いを新たにする。

 

 堀部住職は震災以降、被災地に何度も足を運び、炊き出しや茶話会などを行ったり、全国でチャリティーイベントを開いたりと支援に努めてきた。活動を続ける中で、震災が風化するスピードの速さを感じ、改めて思い起こし、被災地や被害者に思いをはせることの大切さを再確認した。

 

 勿忘の鐘は、津波で全壊した本稱寺(ほんしょうじ)(陸前高田市)の佐々木隆道住職の「忘れないでほしい」との思いから、震災翌年の2012年に始まり、昨年は全国の約80団体が賛同を表明した。

 

 林照寺でも12年から継続して行っており、堀部住職によると、門徒や付近住民が毎年必ず5、6人が訪れ、鐘を突いていくという。堀部住職は「被災地に行かせていただき、話を聞いた者の責任として、自分自身が忘れないためにも、これからもやり続けていきたい」と話した。