「伝説のサヨナラ弾」再戦 BC富山・伊藤監督と元巨人・篠塚さん - 富山県のニュース | 富山新聞社

ピッチングを披露した伊藤監督

「伝説のサヨナラ弾」再戦 BC富山・伊藤監督と元巨人・篠塚さん

2018/06/03 01:59

 1993年6月9日のプロ野球、巨人―ヤクルト戦の「伝説のサヨナラ弾」以来25年ぶりの勝負が実現した。2日に富山県営野球場で行われたルートインBCリーグ公式戦・富山GRNサンダーバーズ-信濃グランセローズ戦の試合前、伊藤智仁監督と元巨人の篠塚和典さんが一打席対決を行い、来場した往年のファンら791人を喜ばせた。対決は、篠塚さんがレフト前ヒットを放ち、伊藤監督のリベンジはならなかった。

 

 スコアボードには当時の試合を再現したスコアが映し出され、雰囲気を盛り上げた。対決のために企画された「高速スライダー号応援バスツアー」で、東京からファン18人も応援に駆け付けた。

 

 対戦前のトークショーで伊藤監督は「やっとリベンジの日が来た」と気合十分。篠塚さんは「当時を思い出しながらバットを振りたい」と応えた。

 

 伊藤監督が1球目、真ん中に直球を繰り出すと、ファンからは「おお」と声が漏れた。3球目には篠塚さんがライト方向へ鋭い打球をはじき飛ばしたがファウルとなった。

 

 4球目には伊藤監督が得意のスライダーで三振を取りにかかるも、篠塚さんは前のめりになりながらもファウルに。5球目はショートの頭上を越えるレフト前ヒットを放ち、対決は篠塚さんに軍配が上がった。

 

 対決後、篠塚さんは「バッターボックスでバットを持つとその気になるね」と振り返り、「BCリーグに少しでも役に立てられればうれしい」と話した。伊藤監督は「渾身(こんしん)のスライダーだったんだけど」と苦笑いを浮かべ、「リーグを盛り上げるため、また来てほしい」と次に期待した。

 

 当時の一戦でボールボーイをしていた砺波市豊町の整形外科医金沢芳光さん(48)もゲストで参加した。「再び対決を見られて感動した」と興奮した様子で話した。

 

 40年来のヤクルトファンだという朝日町の松原俊一さん(74)は現役時代の伊藤監督の速球に魅了された一人。「(伊藤監督の)面影は当時と変わらず、見られて最高の気分。またイベントをやってほしい」と笑顔を見せた。

 

 当時の試合はルーキーだった伊藤監督が、1試合16奪三振のセ・リーグタイ記録を果たす快投をするも、9回2死、走者なしの場面で代打で登場した篠塚さんがライトスタンドへサヨナラ本塁打を放ち、「伝説のサヨナラ弾」として語られている。