万葉線の車両が脱線した中新湊駅付近のレール=22日、射水市中新湊

万葉線が脱線 熱でレール膨張か

2018/07/23 01:56

 射水市中新湊の万葉線中新湊駅構内で21日午後3時58分ごろ、高岡駅発越の潟行きの低床車両「アイトラム」が出発直後、前輪部分が脱線していたことが22日、分かった。運転士1人と乗客4人にけがはなかった。連日の暑さで線路が膨張してゆがんだ可能性があり、国土交通省北陸信越運輸局などは原因を調べている。万葉線株式会社(高岡市)は同日夜から現場のレールの交換作業を開始した。

 

 万葉線株式会社(高岡市)によると、現場の線路は緩いカーブで、電車は中新湊駅から約10メートル走行した後、前輪が脱線した。

 

 同社関係者によると、調査でレールへのいたずらや車両に問題はなく、連日の暑さによる熱でレールが膨張してゆがんだことが原因の一つとみている。中村正治社長は「利用者や近隣の住民に多大なる迷惑をかけたことを深くおわびする。原因を究明して安全運行に努めたい」と謝罪した。

 

 22日は北陸信越運輸局鉄道部調査官、射水署員が中新湊駅の現場でレール幅や摩耗の状況のほか、同社の車両や管理状況を調べた。同鉄道部では「熱膨張によるものなのか、別の原因かは、今の段階では分からない」としている。

 

 脱線の影響で21日は六渡寺-越の潟間が区間運休となった。22日も同区間を終日運休してバス1台とジャンボタクシー2台による乗客の代替え運行を行った。

 

 万葉線の車両が脱線したのは2014年1月に中新湊駅付近で起きて以来。当時は雪の影響で分岐器による軌道の切り替えがうまくいかずに脱線した。06年8月には高岡市内の軌道上でレールがゆがみ、脱線した。

 

 富山地方気象台によると、21日午後4時の高岡市伏木の気温は34・5度だった。