高岡民謡連合保存会による伝統芸能の出迎えを受ける団体客=新高岡駅

福島から初の直通新幹線 新高岡、富山駅でもてなし

2018/11/20 02:03

 福島―金沢間を乗り換えなしで結ぶ福島駅発着の直通新幹線が19日、団体向け臨時便として初めて運行した。約900人が乗車し、約3時間半で到着した富山と新高岡の両駅で約330人が降車した。福島県のJAがツアーを企画し、21日に復路を走らせる。仙台―金沢間の直通新幹線は6回運行しており、関係者が東北との交流拡大に期待を高めた。

 

 直通新幹線は午前8時22分に福島を出発し、郡山、新白河に停車して北陸に向かった。新高岡駅には午前11時49分に到着し、乗客約310人がバスに乗って観光に繰り出した。一行は新湊大橋や高岡大仏を巡り、加賀温泉郷などを訪ねた。

 

 駅南口では、高岡民謡連合保存会の24人が「伏木帆柱起し祝い唄」や越中五箇山の「麦屋節」「こきりこ」を披露し、情緒あふれる伝統芸能でもてなした。万葉衣装に身を包んだ市職員や元気とやまマスコット「きときと君」が出迎え、越中高岡万葉米が贈られた。

 

 初めて富山を訪れた渡辺忠さん(65)=伊達市=は「速かった。北陸に来たいと思っていた」と名所巡りに期待を膨らませた。友人2人と参加した佐藤美恵子さん(72)=福島市=は「乗り換えがないのは楽で快適。日本海の幸が楽しみ」と声を弾ませた。

 

 新高岡駅での「かがやき」定期便の停車実現を目指す高岡市は、同駅で300人単位のツアー客を出迎えるのは初めてとし、利用促進に向けて「北関東や東北はアピールのしがいがある。今後は福島や郡山にもPRしていきたい」(観光交流課)とした。

 

 午前11時40分に到着した富山駅には、15人が下車した。谷本光宏駅長ら駅員や県、富山市の職員計10人、元気とやまマスコット「きときと君」が出迎えた。

 

 職員らは駅の改札口で、下車した客に、富山市の水道水をペットボトルに入れた商品「とやまの水」と観光パンフレットを配った。

 

 団体客はますのすしミュージアムなどを巡り、富山市八尾町で越中おわらを鑑賞した。職員湯川大樹さん(39)=伊達市=は「手厚く出迎えてくれて感動した」と話した。