子育てセンターで就業体験する学生=27日、氷見市内

一日就業体験で氷見市に来て 採用試験伸び悩み初の実施

2018/12/28 01:50

 氷見市は27日、新採職員の確保につなげるため、大学生向けに「1DAY(デー)インターンシップ(就業体験)」を初めて実施した。民間企業や他の自治体との競合で採用試験の受験者が伸び悩んでおり、里帰り時期に合わせて企画した。来年度からの大量退職を控え、受験者を少しでも増やしたいとの思いは切実で、市幹部は「やりがいのある仕事。お待ちしています」と呼び掛けた。

 

 氷見市によると、1DAYインターンシップは富山県内の自治体では珍しい取り組み。県内自治体の多くは毎年夏にインターンシップを実施しているが、5日間程度が通常となっている。業界の入門編として1日限定で実施する民間企業を参考にした。

 

 氷見市では、インターンシップ参加者が試験に応募し、採用に至った例が過去にあった。12月は就職活動に入る学生が進路について考え始める時期とされ、夏のインターンシップとは別の時期に企画した。

 

 氷見市の採用試験の受験者伸び悩みは深刻な問題となっている。一般行政職で2015年度に147人の応募(採用8人)あったのに対し、16年度は69人、昨年度は41人にとどまった。

 

 応募者減少に歯止めをかけようと、昨年度は競合相手の一つである富山県の試験と日程をずらしたものの、内定辞退が出て追加募集を余儀なくされた。

 

 今年度からは6、9月の前後期の2回に分けて試験を実施したところ、55人が受験し、計画通り17人の採用が決まった。ただ、優秀な人材を確保するには、もっと大勢に受験してほしいのが本音という。

 

 昨年度創設した社会人経験者枠は増加傾向にあり、市は氷見市の仕事を知ってもらえれば応募が増える余地があるとみている。ただ、職員の大量退職見込みで、来年度も一般行政職で今年度と同じ17人程度の採用が必要になる見通しだ。

 

 27日の1DAYインターンシップには県内外の学生男女8人が参加し、子育て支援と中心市街地活性化の2コースに分かれて現場に触れた。

 

 新潟大3年の中田穂乃花さん(22)=金沢市出身=は「1日だけど濃密。貴重な体験ができた」と好意的な印象を抱いたよう。参加者のほとんどが公務員に関心を持っているとみられ、総務課の担当者は「氷見市を少しでも身近に感じてもらえればいい」と期待した。