水揚げされたブリ。まだ千本を超す日はない=28日、氷見市の氷見魚市場

ひみ寒ぶり今年も不漁 千本以上水揚げの日なく

2018/12/29 02:14

 富山湾の味覚を代表する「ひみ寒ぶり」の水揚げが伸び悩んでいる。28日現在1万560本で、2年ぶりに1万本の大台に乗ったものの、千本以上獲れた日はまだ1日もない。昨季は8058本の「大不漁」と言われた。書き入れ時にまとまった漁獲量がなく、漁協関係者は「今年も不漁と言うしかない」と表情はさえない。

 

 今季は12月1日の「寒ぶり宣言」で出荷開始が宣言されて以降、連日数百本の水揚げがあり、27日に1万本を超えた。ただ、1日当たりの漁獲量は3日の845本が最高となっている。氷見漁協によると、2011~17年度の11・12月の平均水揚げは2万6千本。重さの基準がたびたび変更され単純比較はできないが、今季は半分にも満たない。

 

 ひみ寒ぶり宣言が出されて以降の12月中の水揚げ本数は、宣言が出せなかった2015年を除き、2017年が5190本、16年が1万6815本、14年が5426本、13年が4万1204本だった。

 

 4万~5万本を超えた豊漁の年は千本単位の水揚げが続いた。今季は12月20日以降400~600本台が続き、28日も550本が水揚げされた。ただ、各定置網組合が出荷を切らさないように、ブリをかき集めているとの見方が大きい。氷見漁協の担当者は1月以降、漁獲が伸びたとしても、12月の不振を挽回するのは難しいとみている。

 

 富山県水産研究所は11月に発表した予測で、10月~3月の富山湾での重さ7キロ以上のブリの漁獲は平年を上回ると予想した。

 

 研究所によると、10月~12月20日までの県内のブリの漁獲量は88トンで、過去10年の平年比で187%となっている。氷見漁協は36トンで94%と、平年との落ち込みはそれほど大きくない。ただ、ここ10年の不漁続きで平年値が下がっているとの見方もあり、平年との比較では単純に豊漁といえなくなっているという。