路面電車の南北接続に向け新年度に軌道の延伸工事が進む富山駅北口

富山駅の南北接続総仕上げ 富山市新年度予算案 軌道延伸や記念行事

2019/02/23 02:20

 富山市は新年度、富山駅高架下で路面電車の軌道をつなぐ南北接続事業の総仕上げを行う。2020年3月の完成に向けて、駅北を走る富山ライトレールの軌道を高架下まで約90メートル延伸し、ライトレールと駅南側を走行する富山地方鉄道の路面電車が相互乗り入れできるよう、既存車両を改良する。開業に向けて周知を図り、各種イベントを開催して機運を盛り上げる。

 

 新年度当初予算案に、南北接続関連の事業費28億4千万円を盛り込んだ。

 

 南北接続関連の事業費は18年度と比べ5億4千万円の増額となった。軌道延伸工事は昨年8月に開始し、現在は並行在来線の高架下で整備が進んでいる。

 

 今後はライトレールの駅北電停から高架下までの区間で順次、軌道を敷設する。二つの路面電車をつなぐため、信号システムや旅客案内システムも改良する。

 

 南北接続後の利便性向上を見据え、駅北側の市道富山駅北線(通称ブールバール)に新電停を設置する準備を進める。

 

 新電停は富山駅とライトレールの「インテック本社前」電停の490メートル区間のほぼ中間地点に整備される見通しで、新年度は実施設計を行い、早ければ20年度の完成を目指す。インテック本社前と奥田中前の区間に整備される「永楽町」電停工事も新年度に始まる。

 

 イベント関係では開業前のプレイベントや開業日に合わせた記念式典、発車式を計画する。利便性が向上する路面電車の乗車体験やまちなか散策を通して、市が進めるコンパクトなまちづくりの成果を多くの人に実感してもらう。

 

 森雅志市長は予算発表会見で「完成時にしっかりとした式典やイベントを行って盛り上げ、(南北が)つながったその日から多くの人に利用してもらえるようにしたい」と話した。