カプセルホテル「ナインアワーズ」を見学する来場者=富山市の県美術館

10連休初日は美と対話 県美術館などにぎわう

2019/04/28 01:52

 ゴールデンウイーク初日を迎えた27日、午前中は雨に見舞われ、室内で楽しめる展覧会などに人が集まった。県内の文化施設では、来場者が人を目的地まで導く標識や矢印などの「サイン」に着目した現代アートや、多彩な布を用いたコンテンポラリーキルト、新元号「令和」の出典元の「万葉集」など、富山県ゆかりの文学などに触れ、連休を楽しんだ。

 

 富山市の富山県美術館で開催中の企画展「わたしはどこにいる?道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」(同館、富山新聞社主催)では、来場者がグラフィックデザイナーや現代美術作家らが制作した標識やピクトグラム(絵文字)に見入った。

 

 27日、カプセルホテル「ナインアワーズ」のサインを担当したグラフィックデザイナー廣村正彰さんらが手掛けた2020年東京五輪のピクトグラムが追加展示された。

 

 全33競技、50種類のピクトグラムと完成するまでの過程を紹介するパネルが並んだ。5月6日までピクトグラムから競技を当てるクイズなどのゲームが開催される。

 

 観覧料は一般900円、大学生450円、高校生以下無料。29日、富山県美術館のサイン計画デザイナーの色部義昭さんとグラフィックデザイナーの木住野彰悟さんによるトークイベントとワークショップが開かれる。5月19日まで。問い合わせは同館=076(431)2711=まで。

 

 「美を綴(つづ)るArt Quilt(アート キルト)展2019―日本のトップキルターと北陸のキルトリーダーたち―」(南砺市、同市立福光美術館主催、本社共催)は27日、市内外から愛好者らが訪れ、独創性豊かな作品44点を鑑賞した。

 

 国内のトップ作家6人と富山、石川両県の作家25人が、多様な技法を凝らしたキルトを出品している。手芸が趣味で、作品や説明板を丹念に見て回った和田雅美さん(66)=射水市小島=は「どの作品も勉強になることばかりで、根気強さが伝わった」と満足そうに話した。友人を誘って再び来館するという。

 

 観覧料は一般800円、高校生と大学生500円、中学生以下は無料となっている。6月16日まで。