漁解禁日に定置網を引く漁師。今シーズンも不漁が続く=3月1日、滑川沖

ホタルイカ不漁続く 富山湾、過去10年で最少の425トン

2019/06/11 01:49

 富山湾の春の風物詩「ホタルイカ」の今年の漁獲量が5月20日時点で425トンと過去10年で最少となっていることが10日、分かった。2006年の582トンを下回る記録的不漁となる可能性もある。富山県水産研究所は「富山湾に来遊する個体が少なくなっている可能性がある」と指摘した。

 

 県内のホタルイカの漁獲量は年々減少傾向にあり、昨年は688トンと12年以来、1千トン未満の水揚げとなった。今年は3月1日の漁解禁日に滑川漁港での水揚げが1・5キロと過去10年で最少となるなど不調が続く。

 

 滑川市の滑川漁港では、3~5月の漁獲量は130トンと昨年より89トン減少し、同時期の過去10年平均となる488トンの3分の1以下となっている。

 

 漁の最盛期とされる4月も昨年の半数以下となる225トンにとどまった。県水産研究所は、2月下旬に実施したトロール船調査ではホタルイカが1匹もとれなかったことから、過去に比べても少ない水準になると予測していた。

 

 ほたるいかミュージアムでは、不漁に伴い発光ライブシアターを通常より5日間短縮した。ミュージアムを運営するウェーブ滑川の小林昌樹常務(51)は「2年続けての不漁は心配になる」と来年に期待した。

 

 滑川市商工水産課の担当者は「自然相手なので仕方がないが、ホタルイカは滑川の中心漁業であり、少しでも多くとれてほしい」と話した。