手書きのスコアシートと、新しく設置された自動入力スコアが映し出されるモニター(上)=富山市今泉の立山グランドボウル

さらば「手書きスコア」 富山の立山グランドボウル きょうから自動入力に

2019/07/13 01:45

 日本ボウリング場協会に加盟する490のボウリング場で、手書きスコアを採用する全国2店の一つ「立山グランドボウル」(富山市今泉)が手書きをやめ、13日から自動入力スコアを導入する。手書きスコアをボウリング場の壁に映す投影機の機材は、唯一の手書きとなる「ダンコーエンボウル」(静岡県伊東市)に譲る。常連客や従業員からは「寂しい」「時代の流れで仕方ない」と複雑な声が上がっている。

 

 立山グランドボウルは開業した1973(昭和48)年から、スコアは来場者が自分でシートに記入していた。その後、スコアが自動入力されるボウリング場が増え、平成に入る頃には手書きは富山県内で一つとなった。

 

 ストライクやスペアの計算が「頭の体操になる」と手書きスコアは高齢者に好評だった。日本ボウリング場協会の「長寿ボウラー番付」で県内初の横綱となった髙木行則さん(91)=富山市大泉町3丁目=も常連で、「計算する時に会話が弾んだり、間違えて結果がぐちゃぐちゃになってゲームをやり直したりとか、思い出は尽きません」と話した。

 

 一方で、大会の主催者や計算法を知らないファンからは敬遠されてきた。「手書きに限界を感じていた」という谷川修支配人(59)は6月30日で手書きスコアをやめ、自動入力スコアの導入などリニューアルすることにした。従業員の川合義孝さん(64)は「全国唯一になるまで頑張れとよく言われ、寂しさもあります」とこぼした。

 

 これまで使われてきた投影機の部品などは、伊東市のダンコーエンボウルで利用してもらうことになり、谷川支配人は「手書きの伝統を『立山』の分まで受け継いでほしい」と話した。