新たなスタートを切ったF&(A)の会の吉岡理事長(左)=高岡市の定塚ギャラリー

藤子不二雄ファンの2団体統一 「コンビ切り離せない」 高岡から顕彰

2019/09/22 01:41

 高岡市出身の漫画家、藤子・F・不二雄さんの地元ファンでつくる「Fの会」と、氷見市出身の藤子不二雄(A)さんを応援する「(A)の会」による「F&(A)の会」が誕生し、新たなスタートを切った。長く藤子不二雄としてコンビで活動した2人の魅力を語るにはそれぞれを切り離せないとの判断で、2人が出会い、夢に向かって成長した原点である高岡から顕彰と交流の輪を広げていく。

 

 19日、藤子Fさんが幼少期を過ごした家の跡地に立つ高岡市の「定塚ギャラリー」でFの会の総会が開かれ、出席した会員約20人が、二つの会を統一し、新たな会を設けることを正式決定した。

 

 Fの会は2015年、藤子Fさんの足跡や作品の魅力を語り合い、全国へ発信しようと設立された。翌年には、藤子さんが住んでいた跡地にある家を改修し、ギャラリーとして開放。ギャラリーではファンらが寄贈したグッズを保管し、同会はギャラリーを拠点にファンや藤子さんゆかりの人物との交流会「語る会」を開催してきた。

 

 今年5月、2人が足しげく通った高岡市末広町の文苑堂書店駅前店が閉店するのを前に、Fの会の会員から、藤子(A)さんも応援したいとの声が上がり、有志が集まって(A)の会を設立した。活動の第一弾として、高岡の町並みが背景として登場する藤子(A)さんの自伝的作品「まんが道」を取り入れ、高岡を紹介する冊子を作成した。

 

 冊子を作成する中で、会員から、長い間2人は「2人で1人」の漫画家として知られており、作品や生い立ち、人物像を発信する際に、それぞれを個別に切り離すことはできないとの意見が上がった。

 

 F&(A)の会は今後、ギャラリーや語る会の運営を継続し、藤子Fさんだけでなく藤子(A)さんの顕彰活動にも力を入れていく。

 

 F&(A)の会の理事長となった吉岡隆一郎文苑堂書店会長は、藤子F、(A)さんの母校・高岡市定塚小の同窓会長を務めており、来年の同小創校120周年を記念して「まんが道」をモチーフにした2人の銅像設置も構想する。吉岡理事長は「将来の子どもたちが高岡を誇りに思えるよう、2人の藤子さんの地元ならではのエピソードを掘り起こし、伝えていきたい」と話した。