富山駅に入線する東京からの一番列車「かがやき501号」=25日午前8時25分

富山県内3駅、観光関係者ら出迎え 北陸新幹線、13日ぶり全線直通

2019/10/26 01:49

 北陸新幹線の金沢-東京間の全線直通運転が25日、再開した。台風19号の記録的大雨で線路の冠水や信号設備への被害が発生。復旧作業を進め不通区間を解消し、13日ぶりに富山と首都圏の大動脈が復活した。車両は全30編成のうち、水に漬かった10編成が運行できず、輸送力が制限された「暫定ダイヤ」で、富山県など沿線経済の活性化に再び貢献する。

 

 25日は午前6時に金沢を出発した「かがやき500号」を皮切りに、金沢―東京で速達型「かがやき」9往復18本、各駅停車型「はくたか」14往復28本が運行した。JR西日本金沢支社によると、満席だったのは10本未満で「通常の金曜と同じ程度だった」(広報担当者)という。

 

 富山、新高岡、黒部宇奈月温泉の3駅では、東京からの一番列車で降り立つ客を観光関係者や県職員らが出迎えた。

 

 被災前の定期ダイヤと比べ、全線直通の「かがやき」は上下1本ずつ計2本の減少、「はくたか」は変わらない。富山-金沢間の「つるぎ」は1本減った。当面は臨時ダイヤで東京-金沢間の直通列車を優先。運転本数は被災前より約1割少ない。長野市の車両センターで10編成120両が浸水したため、車両のやりくりは厳しくなっている。

 

 長野市の車両センターが使えず、長野止まりの列車が運行しにくいため、東京-長野間で停車駅の多い「あさま」は11本と大幅減。途中駅の乗客に配慮し、上越新幹線「とき」が本庄早稲田、北陸新幹線「はくたか」が安中榛名、佐久平の各駅に一部臨時停車。北陸新幹線は全30編成のうち、予備や検査中を除く24編成で運用していた。臨時ダイヤは残った20編成をフル活用する。

 

 台風19号のため北陸新幹線は12日から計画運休に入り、13日昼ごろ再開予定だったが、車両センターの浸水が判明。24日まで東京-長野間、上越妙高-金沢間で折り返し運転をした。