木造船を完成させたブルックスさん(左)=氷見市北大町

米研究家、氷見で和船作る 船大工指導、製造技術出版へ

2019/12/02 01:47

 米バーモント州の和船研究家であるブルックス・ダグラスさん(59)が氷見市北大町の船大工・番匠光昭さん(73)に弟子入りして和船を製作した。1日、氷見市北大町の上庄川で進水式が行われ、ダグラスさんや番匠さんらが実際に使用できることを確認した。作家でもあるダグラスさんは米国に戻り、氷見で受け継がれる和船の製造技術を本にまとめて出版する。

 

 和船は日本で独自に発展した船の形態を指し、ダグラスさんは氷見で天馬(てんま)船と呼ばれる小型船を製造した。全長4メートル、幅1・2メートルで3、4人が乗れる。

 

 ダグラスさんは「和船は魚をよく食べる日本の大切な文化」と考え、20回以上来日して全国の和船を取材している。5年ほど前に氷見市を訪れた際に知り合った番匠さんに1カ月限定で弟子入りし、11月上旬から和船造りを始めた。

 

 ダグラスさんは「和船は形がきれい。自分で造れてうれしい」と話した。製造された天馬船は、氷見天馬船実行委員会に寄付され、毎年春に市中心部の湊川で行われる和船の遊覧に使う。