炭焼き窯の修復作業を進める住民=高岡市西広谷

伝統の炭焼き窯修復 高岡・西広谷

2020/03/21 01:46

 高岡市西広谷地区の住民は、18年前に復活させた炭焼き窯の大規模な修復に初めて取り組んだ。劣化が進み、窯にひびが入ったり、内壁がはがれ落ちたりしていた。昔ながらの製法で窯を作り直し、地域に残る炭焼きを受け継ぐ。

 

 20日、西広谷炭焼き部門の空隆雄代表(72)ら10人が窯の天井を作る作業に取り掛かった。天井を壊し、窯の中に炭材を詰め、天井の形を整えるため木材を敷き詰めた。今後、土をかぶせ、10日ほどで固めて天井を仕上げる。

 

 山あいの西広谷地区は古くから炭焼きが行われ、1960年ごろまで木炭生産が盛んだった。高度経済成長期に入り、住民が出稼ぎで生計を立てるようになり、炭焼きは一時途絶えた。

 

 地域の伝統を後世に伝えるため、2002年に住民が炭焼き窯を復活させ、木炭や炭の一輪挿しなどを生産してきた。窯は2、3年ごとに修復しており、損傷が進んだため、窯の天井を作り直すことにした。

 

 作業は3月末まで行い、4月半ばに一度火を入れる。6月ごろから、バーベキュー用の製炭を始める。空代表は「修復を進めるうち、先人の窯作りの知恵に感心した。できるだけ長く残していきたい」と話した。