子どもたちに配布しているチョコレートの製作キットと学習帳=高岡市オフィスパーク

食べて学べる鋳物チョコ 高岡の能作 児童や園児に製作キット

2020/03/22 01:28

 高岡市の鋳物メーカー能作は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市内の子ども約2500人にチョコレートで鋳物の作り方を学べる製作キットを贈る取り組みを始めた。休校中に学童保育に通う児童や卒園を控えた年長児が対象。能作千春専務(34)は「普段の生活と異なり、窮屈な思いを余儀なくされている子どもたちを笑顔にしたい」と話した。

 

 製作キットは、プラスチック容器にペン型のチョコレート2色が入る。チョコレートを約50度の湯で温めて溶かし、流し込むと容器が鋳型の役割を果たす。冷蔵庫で約30分冷やして型から取り出すと、花入れや酒器、皿のミニチュアが出来上がる。

 

 ショウワノート(高岡市)と協力して製作した高岡銅器の歴史や鋳物の作り方を紹介する学習帳も合わせて贈る。

 

 学校生活が制限され、卒園式が縮小されるなど寂しい思いをする子どもたちのため、自身も年長児の娘(6)を持つ能作専務が企画した。既に一部の保育園や学童保育に配り終え、保護者からは「親子で楽しくチョコレートを作ることができた」といった喜びの声が寄せられた。

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、能作は2月23日から高岡市オフィスパークの本社工場の見学や鋳物体験の受け入れを休止している。能作専務は「事業は停滞しているが、こんな時こそ地元の未来を担う子どもたちの活力につながる取り組みをしていきたい」と話した。