伝統工法「石場建て」で建設した住宅=高岡市川原町

石場建て住宅完成 高岡・川原町 地震に強い伝統工法

2020/03/22 01:28

 高岡市川原町で、石の上に柱を固定せずに立てる伝統工法「石場建(いしばだ)て」を用いた住宅が21日までに完成した。石場建ては地面の揺れを建物全体で受ける免震構造で、13日未明に輪島市で発生し、県内で震度4を観測した地震にも傷一つなく、建築担当者は「地震に強い石場建ての良さを証明できた」として、今後も伝統工法の継承を進める。

 

 住宅は、職藝学院(富山市)の森本英裕専任講師(37)が設計し、大工の若松聡さん(50)=高岡市守山町=が施工、左官の寺西一貴さん(43)=同市大町=が土壁を担当した。

 

 石場建てに加え、柱を横方向に通していく伝統の「通し貫(ぬき)」を採用した。柱の間に割竹を縄で格子状に組み上げる「竹小舞(たけこまい)」を取り入れ、わらを混ぜた土を塗り、柔軟性を保った土壁に仕上げた。

 

 庭は宮川造園(南砺市)が担当した。伝統建築の雰囲気に合わせ、灯籠や庭石を配置、ウメやツバキ、モミジを植え、四季を楽しめる自然庭園を作り上げた。

 

 若松さんは「現代の住宅では見られない工法だったが、うまく形になってよかった」と話した。

 

 28、29日の午前9時~午後5時に完成見学会を開く。問い合わせは若松さん=090(2032)3104=まで。