見ごろを迎えた老谷の大つばき=氷見市老谷

暖冬で早咲き 老谷の大つばき今年は元気 氷見の県天然記念物

2020/03/22 01:28

 氷見市老谷にある県天然記念物「老谷の大つばき」が見頃を迎えた。イノシシが周辺を掘り返す被害が数年前から起きたが、昨年夏に金網柵で囲んだことで侵入を阻止できるようになった。今年は暖冬の影響か、赤い花が2週間ほど早く咲き始め、所有者の飯原打越さん(75)は「被害に悩んでいた昨年よりも木が元気になったように見える」と安堵(あんど)している。

 

 氷見市のホームページによると、老谷の大ツバキは推定樹齢500年のヤブツバキ。高さ7・5メートル、幹回り3・89メートル、枝張りは東西7・9メートル、南北11メートル。樹齢500年以上とされる国内屈指の巨木で1965年に県天然記念物に指定された。

 

 石川県境に近い中山間地の老谷はイノシシ被害が多い。飯原さんによると、数年前からツバキ周辺で斜面が荒らされるようになった。飯原さんは周囲にネットとビニールのトタンを張って防いだものの、トタンの下から地面を掘り起こすイノシシに十分効果が発揮できなかった。

 

 飯原さんは氷見市教委に相談し、ワイヤメッシュと呼ばれる金網で覆うことにした。金網を敷設してからは囲った区域は被害が見られなくなった。ビニールトタンに比べて見栄えも良くなり、見物客に好評という。

 

 ツバキは4月まで約1カ月間、咲いては落ち、新しい花を咲かせる。木の周囲には真っ赤なじゅうたんが広がるような光景が楽しめる。