レトロ電車、運行終了 万葉線の名物車両、新デザインで月内に再出発

2020/04/08 01:24

 高岡、射水市を結ぶ路面電車万葉線の名物車両「レトロ電車」が5日、運行を終えた。レトロ電車は万葉線前身の加越能鉄道時代のカラーリングで利用客や愛好者に親しまれており、子どもから人気を集めた「ネコ電車」の塗装や改元記念のラッピングを施した「令和号」で走っていたこともある。今月中に新しいデザインに生まれ変わり、再出発する。

 

 レトロ電車はデ7070形のデ7073号で、1967(昭和42)年に製造された。車体の上半分がクリーム色、下半分がオレンジ色で、加越能鉄道時代を思い起こさせるデザインだった。

 

 2009年から、動物の絵柄を描いたネコ電車となり、16年に製造当時の塗装に戻った。昨年5月1日から令和の由来となった万葉集の一節「初春令月氣淑風和」を車体にあしらった令和号として走り、今年1月からは再び元のデザインで運行した。

 

 運行終了が決まった3月から最終日の5日まで最後の姿を写真に収めようと、大勢の鉄道ファンが訪れた。高岡市中川上町の永原健吾さん(49)は「子どものころから見ており、懐かしさを感じさせてくれていた。次はどんなデザインになるか楽しみ」と期待した。

 

 新デザインの車両は企業の広告車両として車体一面を水色に塗り、内装はそのままの形となる。万葉線の担当者は「新しいデザインになっても、市民に愛されてほしい」と話した。