水量が戻った瓜裂清水を確認する山本会長(右奥)ら住民=砺波市庄川町金屋

瓜裂清水の水量復活 砺波・岩黒集落 調査と改善工事で

2020/05/11 01:21

 全国名水百選に選ばれている砺波市庄川町金屋の「瓜裂清水(うりわりしょうず)」を守る地元の岩黒集落が、約15年前から水量が減っていた清水を調査して噴水孔(ふんすいこう)の改善工事を行い、水量を回復させた。住民は将来、再び危機を迎えた際に今回の経験を役立てるために、「枯渇騒動顛(てん)末(まつ)記」を作成した。

 

 瓜裂清水は、昨年7月に東山見自治振興会が市の補助を受けて井戸の屋根や階段などを改修した際、一時的に水量が回復した。しかし、秋には再び減ったため、住民から抜本的な対策を求める声が出た。

 

 このため、岩黒集落は3月に独自で、地元建設会社の宮窪大作社長(45)に工事と調査を依頼した。井戸の周囲のコンクリート舗装をはがし、住民が協力して地盤を掘り返したところ、井戸の噴水孔が詰まって5、6カ所に分散していることが分かり、新たな噴水孔を水が流れるように改良した。

 

 住民がこれらの記録を顛末記にまとめ、配布した。田畑・岩黒町内会の山本春樹会長(65)は「水量が回復してうれしい。顛末記を残し、今後も湧水の減少に対応したい」と話した。