乗客が大幅に減少している万葉線のドラえもんトラム=1月、高岡駅

万葉線乗客が大幅減 コロナ影響で3月以降

2020/06/03 01:24

 高岡、射水市を結ぶ万葉線の乗客数が新型コロナウイルスの影響で3月以降、大幅に減っている。4月は前年同月比で乗客が6割減り、旅客運輸収入は半減。名物のドラえもんトラムは4月に乗車人数が100万人に達する見込みだったが、直前で足踏みが続く。2日、高岡市役所で行われた2019年度の決算会見で水上哲専務が明らかにした。

 

 新型コロナの影響は学校が休校となった3月から出始め、同月の乗客数は前年同月比で19・5%、1万9756人減少した。さらに落ち込んだ4月は前年同月比で乗客が5万9千人、収益が860万円それぞれ減り、5月も低迷が続いた。

 

 ドラえもんのキャラクターが描かれたドラえもんトラムは2012年9月に運行を始め、3年半後の16年3月に50万人を達成。その後も順調に乗客を増やし、今年4月に100万人に達する見込みだったが、新型コロナの影響で2カ月ほどずれ込むことになった。

 

 ドラえもんトラムは県外から多くの観光客を呼び込むため、大型連休中の5月2~6日は感染拡大防止のため運行を取りやめた。

 

 100万人達成キャンペーンは7月に行う予定で、特別切符の提供や列車の内装変更などで、ファンや家族連れに楽しんでもらう。新型コロナ対策として近く車内抗菌加工を行い、安心安全な車両をPRする。

 

 万葉線の2019年度決算は年間の旅客運輸収入が減少したものの、ドラえもんトラムをデザインした玩具などグッズ販売や広告料収入が増え、営業収益は136万円増の2億974万円と3年連続で伸びた。一方、車両の修繕費がかさんで営業経費が406万円増え、経常損失は7474万円となった。高岡、射水市からの補助金など7551万円を加え、純利益は46万円減の77万円となった。

 

 輸送人員は113万5583人で前年比4・7%減。新型コロナに加え、昨年10月の台風や消費税増税に伴う外出控えが影響したほか、自転車などでの移動が困難な冬場に万葉線を利用するケースが暖冬のために減ったという。

 

 水上専務は「新型コロナの影響で、今年度は大変厳しい」と説明した。