富山と演劇について語り合う(左から)吉田さん、鈴木さん、室井さん=黒部市宇奈月国際会館セレネ

富山発の演劇文化語る 黒部で演出家鈴木さん、YKK吉田さん、女優室井さん

2020/11/01 01:52

 黒部舞台芸術鑑賞会実行委員会の「黒部シアター2020」は最終日の31日、黒部市宇奈月国際会館セレネでプレミアムトークが行われ、劇団SCOT主宰の演出家鈴木忠志さんと実行委会長の吉田忠裕さん(YKK相談役、黒部市名誉市民)、女優室井滋さんが約270人を前に富山発の演劇文化を語り合った。鈴木さんは「素晴らしい劇場のある黒部の宣伝班として頑張る」と意欲を示した。

 

 鈴木さんは今回の公演会場となった芝生の広がる前沢ガーデン野外ステージについて「世界に冠たる面白い劇場」と評価し、「演劇を通して富山をにぎやかにしたい」と話した。

 

 室井さんは鈴木さんの早大の後輩にあたり、鈴木さんの演劇法を実践してきたとして「間接的に劇団員のようなもの」と自己紹介したあと、利賀村に拠点を構えた理由や劇団という集団について疑問をぶつけた。

 

 鈴木さんは日本独特の建物を劇場にしたいと考え、合掌造りなら人を驚かすことができると思ったことや、東京は便利なようで自由がないことを移住の理由に挙げた。集団については良いルールのもとに運営されていれば、個性的な自分に巡り会える場だとした。

 

 タイムキーパーに徹した吉田さんは「鈴木さんの富山への思いにこたえるため、私たちもアクションを起こしたい」と締めくくった。

 

 トークに先立ち、実行委の堀内康男委員長、大野久芳市長があいさつした。

 

 セレネ5階には昨年の国際演劇祭「シアター・オリンピックス」を写真や映像で紹介する記念展示コーナーが新設された。