あんぽ柿加工施設起工 南砺の農事組合 輸出拡大へ、来年3月完成目指す

2020/11/01 01:52

 南砺市の農事組合法人「富山あんぽ柿共同加工センター」の加工施設の起工式は31日、同市高宮の建設予定地で行われた。特産品のあんぽ柿の市場評価が海外で高まっていることを受け、担い手の高齢化で遊休化した柿畑を集約して原料を確保し、輸出拡大につなげるための拠点となる施設で、来年3月の完成を目指す。

 

 あんぽ柿は、通常の干し柿より乾燥期間が短く、ゼリーのような食感が楽しめる。昨年、台湾や中国など海外に販路が広がり、国内より高値が付いた。

 

 加工施設は、富山干柿出荷組合連合会西側の約3200メートルの敷地を借りて建設される。鉄骨平屋建て、床面積1251平方メートルで、荷受け室、皮むき室、乾燥室、計量・包装室があり、あんぽ柿の乾燥機12台を備える。総事業費は約4億5千万円で、国、県、市の補助を受ける。

 

 年間で、あんぽ柿約40万個、ドライフルーツタイプの「柿ごのみ」10万個の生産目標を掲げている。加工センターは、来年10月の施設の本格稼働に向け、既に遊休化した柿畑約8ヘクタールを借り受けており、10ヘクタールを目指してさらに集約を進める。

 

 起工式では、センターの北島健一代表理事が鎌入れを行い、約50人が工事の無事を願った。