宿泊客に贈られるプレミアム観光クーポン券=黒部市宇奈月温泉の旅館

黒部市の観光クーポン延長 11月末から1月末に 宇奈月の旅館取れず

2020/11/03 01:49

 黒部市は2日までに、プレミアム観光クーポン事業の利用期限を当初の11月末から来年1月末までに延長することを決めた。政府の観光支援事業「GoToトラベル」などの効果で、宇奈月温泉の旅館の多くは週末を中心にほぼ満員状態で新たに予約が取れないためで、観光客に12、1月も特典を活用した黒部での宿泊を呼び掛ける。

 

 観光クーポン事業は新型コロナウイルス対策の経済対策の一環として9月にスタートした。黒部・宇奈月温泉観光局を通じて市内の旅館やホテルの宿泊申し込みをした人に、宿泊券3千円分、トロッコ電車・タクシー乗車券2千円分、買い物・飲食に使える商品券千円分の計6千円分をセットにしたクーポン券を贈る。当初は県内在住者だけを対象にしていたが、10月からは石川、福井、新潟、長野の北信越4県の在住者も加えた。

 

 市は1万セットを用意し、11月末までに約7500セットが使用される見込み。トロッコ電車が11月末で運行を終えるため、12月分のクーポン券からは乗車券をタクシーなどでも使える商品券に切り替えた新しい券を発行する。残り約2500セットの使用を見込み、予定数に達した時点で予約の受け付けを終了する。

 

 黒部・宇奈月温泉観光局によると、9月以降は秋の観光シーズンにも入り、週末を中心に満員となる旅館が多い。もっとも、新型コロナ対策として3密を避けるため多くの旅館が従来の部屋数を半分から8割ほどに制限し、営業を続けている。

 

 11月は連日ほぼ予約でいっぱいというホテル黒部の女将(おかみ)の中島ルミ子さんは「クーポン事業で県内の利用客も多く、喜んでいる。地元富山の厳選食材を使った特別プランも好調だ。12、1月も週末はかなり予約が入っているが、お得なクーポンを利用して冬の味覚を味わいに来てほしい」と話した。