イノシシが捕獲された現場近くの県道=朝日町平柳

イノシシ1頭捕獲 朝日の民家周辺、500メートル追跡

2021/01/14 01:03

 朝日町草野の民家近くで13日午前10時37分ごろ、体長約60センチ、体重約10キロのイノシシ1頭が捕獲された。現場は国道8号とあいの風とやま鉄道の間で、民家や事業所が点在し、近くにはショッピングセンターがある。町によると、街中での捕獲は珍しいという。この日は同町南保高畠でも1頭の目撃情報があり、町は注意を呼び掛けている。

 

 同日午前8時45分ごろ、同町月山の北陸自動車道朝日インターチェンジ(IC)近くでイノシシの目撃情報があり、通報を受けた町職員3人と町鳥獣被害対策実施隊2人が現場に駆け付けてイノシシを確認した。職員らはイノシシを見失わないように約500メートル追跡。国道8号を越え、民家の近くで網を使って捕獲した。

 

 同町のイノシシ捕獲数は2018年度107頭、19年度334頭で、今年度は1月5日までで83頭とばらつきがある。町担当者は「目撃情報を受けて追跡し、捕獲するのは難しい。雪で逃げ場が少なかったのか」と話した。

 

 同町南保高畠では13日午前9時10分ごろにイノシシ1頭が目撃されており、同町では捕獲されたイノシシとは別の個体とみている。

 

 イノシシに詳しい県自然博物園ねいの里(富山市)の間宮寿賴(かずより)係長は「イノシシは冬眠せず活動し、冬場は穴を掘り、草の根を食べてしのいでいる。雪の少ない場所を選んで餌を求めて平野部に出たのかもしれない」と話した。

 

 入善町では、19年12月28日に北陸自動車道入善スマートIC近くの住宅地でイノシシ1頭が住民を襲い、3人が重軽傷を負う被害があった。