富山県産材とアルミを組み合わせた富山型フェンスの試作品=富山市八町

ホッとニュース

富山型フェンス完成 県産材とアルミで耐久性

2019/01/05 01:46

 危険ブロック塀の代替品として、とやま県産材需給情報センター(富山市八町)は4日までに、富山県産材と地場産業のアルミを組み合わせた「富山型フェンス」を完成させた。センターは、県産材の利用促進のPRを兼ね、県民の安全安心を守るため、普及を図る。

 

 富山型フェンスは、3月末までに県教育文化会館(富山市)と県高岡児童相談所(高岡市)の建築基準法に適合していないブロック塀の代わりにモデル的に設置される。

 

 フェンスはセンターにとって初めての独自商品で、今後、公共施設だけではなく一般住宅にも広がるようホームページをつくり、情報を発信する。価格は施工費を含めて1枚9万9800円から販売する予定となっている。

 

 とやま県産材需給情報センターは三協立山(高岡市)と協力し、フレームや支柱部分など木材では劣化しやすい部分にアルミを取り入れ、意匠性と耐久性に優れたフェンスに仕上げた。

 

 1枚の高さは1・5メートルと1・8メートルの2種類で、幅は2メートル。壁面部分は幅11センチに加工した県産杉のパネルを横方向に並べた。アルミのフレーム部分は明るめの灰色と落ち着いた色合いの茶色のどちらかを選べる。パネルは1枚ずつ取り外しが可能で、損傷した部分だけ取り外して補修でき、維持管理しやすくした。

 

 木材の加工はエコーウッド富山(小矢部市)が協力し、県内の製材所でパネル部分を製造できる規格とした。設置場所近くの製材所で作ることができるようにし、輸送コストを抑える。

 

 富山型フェンスの開発は、大阪府北部地震で発生したブロック塀の倒壊事故を受け、7月に全国知事会で小池百合子都知事がブロック塀を木の塀に代えることを提案したのをきっかけに始まった。

 

 とやま県産材需給情報センターは県産材の普及や活用促進に向け、県森林組合連合会と県木材組合連合会、県素材生産組合が昨年4月に設立した。