さい銭に投げ込まれていた外国の紙幣や貨幣=富山市の日枝神社

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さい銭、増える外貨 訪日客、県内神社にも

2019/01/08 01:53

 北陸新幹線開業以降、富山県内の神社で外国通貨のさい銭が増えている。米ドルやユーロに加え、中国や台湾の元、韓国のウォンといった東アジアの通貨が目立つ。金融機関で両替ができない硬貨、小額の紙幣がほとんどを占め、今のところ、外貨のさい銭は使い道がない。ただ、神社側は「日本の文化を知ってもらえる」と、押し寄せるインバウンド(訪日外国人客)の波を歓迎する声が多い。

 

 正月三が日に25万人が訪れた富山市の日枝神社は、これまでにさい銭として寄せられた外貨を高さ30センチほどの瓶に入れ、社務所で保管する。

 

 硬貨は25セントや中国の1元、韓国の500ウォンが多い。紙幣は米国の1ドルをはじめ、韓国の1000ウォンや台湾の100元、インドネシアの1000ルピアがある。

 

 平尾旨明宮司は、北陸新幹線開業開業後は格段に外貨のさい銭が増えたと説明。「外貨も浄財であり、何とか社会に還元したいが、現状ではどうしようもない」と話した。

 

 日枝神社では最近、海外からご朱印帳を持って参拝に訪れた外国人もおり、平尾宮司は「日本の文化を楽しむ外国人が増えており、素直にうれしい」と喜ぶ。

 

 三が日に15万人が参拝した高岡市の射水神社では、さい銭箱から韓国のウォンや米ドルなど外貨約40枚と紙幣約10枚が出てきた。東南アジアのものとみられる硬貨もあり、担当者は「お金を捨てるわけにもいかず、どうしようもない。寄付をしたらいいと思うが、どこにしたらいいか分からない」と少し困り顔だ。

 

 高岡市の国宝瑞龍寺では中国、韓国、台湾、タイの貨幣が多く、全てのさい銭を円と同じように金融機関に預けている。

 

 射水市の放生津八幡宮でも毎年、米国や韓国の硬貨がさい銭に紛れる。小矢部市の埴生護国八幡宮でも毎年、1ドル紙幣がさい銭に入れられているという。

 

 一方、三が日に18万人が訪れた髙瀬神社(南砺市)では、地元の参拝客で混雑し、観光バスが来ないことから、外国通貨のさい銭はほとんどなかった。

 

 石川県では、兼六園に隣接する金澤神社(金沢市)や「忍者寺」として知られる日蓮(にちれん)宗妙立寺(同)、白山比咩神社(白山市)など4、5カ所は外貨を受け入れている県ユニセフ協会に寄付をしている。