高岡市内で見つかった渋沢の扁額2点=同市立博物館

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渋沢栄一直筆扁額見つかる 高岡市立博物館

2019/06/08 01:50

 日本の資本主義の礎を築き、新一万円札の肖像画に採用される渋沢栄一が揮毫(きごう)した扁額(へんがく)2点を高岡市立博物館が同市内で確認した。同館で8日から始まる常設展で披露される。

 

 扁額の一つは、会社役員鎌谷克彦さん(78)=同市蓮花寺=宅で見つかった。鎌谷さんの父で古美術商を営む留吉さんが保管していた。経済活動と道徳の両立を説いた渋沢の座右の書とされる「論語」にある「博施於民 而能濟衆(博(ひろ)く民(たみ)に施(ほどこ)して、能(よ)く衆(しゅう)を済(すく)う)」が記され、1918(大正7)年に渋沢が高岡を来訪した際、旅館「大昌楼」で書いたとみられる。

 

 もう一つは、明治~昭和期の高岡の米仲買人、菅池岩吉に贈られたもので、所有する親類の菅池英二さん=同市中川上町=が5月下旬、同館に貸し出した。中国北宋時代の政治家、王安石の詩「夜直」の一節が書かれている。

 

 仁ケ竹亮介副主幹学芸員は「渋沢の人徳と、市民との濃いつながりがあったことがうかがえる」と話した。常設展・お宝コーナー「新一万円札の顔・渋沢栄一の書簡」は8月12日まで開かれ、渋沢の書簡や関連写真も展示される。