観客が見守る中力強いスイングを見せる富山の選手=富山市の富山県営富山野球場

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BCリーグ待望の開幕 富山サヨナラ勝ち

2020/06/21 01:23

 プロ野球・ルートインBCリーグは20日、2カ月遅れで開幕し、富山GRNサンダーバーズは富山市の富山県営富山野球場で、リーグで唯一、観客約650人を迎えて石川ミリオンスターズとの対戦に臨んだ。新型コロナウイルスの感染防止のため、2メートル以上離れて座ったファンは拍手で好プレーをたたえ、富山が6―5でサヨナラ勝ちを収めると喜びを爆発させた。

 

 ファンは球場前で距離を空けて並んで入場し、検温に応じた。富山は飛沫(ひまつ)感染防止のため、マスクを着けるよう求め、希望者には無料でフェースシールドを配った。後日、観客の感染が分かった場合、速やかに対策が取れるよう連絡先も確認した。

 

 富山は先発の松永健二郎が乱れ、二回までに4失点を喫した。しかし二回裏、新人・門屋龍征が3点本塁打を放ち、反撃ののろしを上げ、四回裏に門屋の犠打が相手のミスを誘い、一気に逆転した。八回表に同点に追いつかれたが、2時間45分の時間制限を超えたその裏、1死一塁からルーキーの後藤大葵が適時二塁打を放ち、熱戦に終止符を打った。

 

 初采配を勝利で飾った田畑一也監督は「試合を見に来てくれた人に感謝したい。ファンの力は大切だと思った」と語った。

 

 5得点に絡む活躍を見せた門屋は「うまくいきすぎ。ファンに勝利を届けられてうれしい」と喜び、後藤は「応援が力になった」と笑顔を見せた。

 

 選手は得点の際、手を触れずに近づける「エアハイタッチ」で祝った。控えメンバーはベンチ内の密を避けるため、ファウルグラウンド内に置かれたいすに座って出番を待った。

 

 試合前のオープニングセレモニーでは、永森茂社長と田畑監督、新田八朗後援会長があいさつした。

 

 富山は22日、金沢市民野球場で石川と無観客で戦う。次のホーム戦は7月4日で、観客を入れてオセアン滋賀ブラックスを迎える。今季は変則日程となり、石川と40試合、滋賀と福井がそれぞれ10試合の計60試合を行う。