シロワニの歯出土 富山・小竹貝塚 北代縄文館で展示 - おでかけニュース | 富山新聞社

シロワニの歯などの出土物が並ぶ展示室

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シロワニの歯出土 富山・小竹貝塚 北代縄文館で展示

2017/12/20 01:59

 富山市埋蔵文化財センターは19日、日本海側で最大級の貝塚とされる同市の小竹貝塚から出土した南方の海にすむサメ「シロワニ」の歯を初公開した。同センターによると、日本海側でシロワニの歯が確認されたのは今回が初めて。小竹貝塚は縄文時代にあたる6千~5千年前の遺物が残り、赤道付近や東シナ海に生息するシロワニの歯があることで、温暖期だった当時の様子を知る手掛かりとなる。

 

 2008年の新鍛治川河川改良工事に伴う調査の際に出土した遺物の中から見つかった。調査を担当した納屋内高史さんによると、サメの歯は種類の判断が難しいが、歯の根元にある突起が決め手となってシロワニだと判断した。

 

 6千年前の地球は温暖期で海面が現在より4~5メートル高かったと推測され、小竹貝塚周辺まで海が迫っていたと考えられている。サメの歯は日本海沿岸の各地で出土しているため、さらに各地で確認が進めば、当時の温暖化の様子が明らかになると期待される。

 

 同市北代縄文館で19日に始まった企画展「縄文人の食生活」で展示された。企画展では、08年の調査で出土した獣骨の釣り針や魚を突き刺すやすなどの漁具をはじめ、イルカやスズキ、フナなど、食糧にしたとみられる海の生き物の骨計80点が並んだ。

 

 当時の小竹貝塚は海に加えて神通川や放生津潟も近く、海や川の生き物の骨が満遍なく出ており、展示を担当する小黒智久主査学芸員は「小竹貝塚の縄文人はグルメだった」と語る。暖かい海にすむサメの歯などの遺物を通して「昔の富山の環境や、縄文人の暮らしに思いをはせてほしい」と話している。展示は来年5月27日まで。