御神酒の新しい箱をデザインした桜哉さん=南砺市の髙瀬神社

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御神酒の箱、装い新た 南砺・髙瀬神社、桜哉さん考案

2018/12/14 02:03

 南砺市の越中一宮髙瀬神社は来年1月1日から、30年以上使用してきた御神酒(おみき)の箱のデザインを一新する。同神社で巫女(みこ)を経験した縁から、コスプレと井波彫刻を組み合わせた創作活動に取り組むクリエイターの桜哉(さくや)(本名・南部成美)さん(23)に依頼した。酒に広がる波紋や、神前にまき散らす切麻(きりぬさ)をモチーフとし、幅広い世代に親しみやすいデザインとなった。

 

 髙瀬神社の御神酒は若鶴酒造(砺波市)が造っており、昭和から使っている箱は県外業者が製造していた。地元クリエイターに活躍の場を提供して地域貢献するとともに、伝統に新風を吹き込もうと、本紙連載を書籍化した「南砺八魂一如(はっこんいちにょ)『一流の田舎』への挑戦」にも登場した桜哉さんに白羽の矢を立てた。

 

 桜哉さんは高校時代に毎年、年始に髙瀬神社の奉仕巫女を務め、今年も奉仕巫女となった。デザインについて「はらい清める、しみわたる、広がるという神聖なイメージにした」と説明し「大きな神社であり、多くの人が手にする品をデザインできて光栄だ」と語る。

 

 髙瀬神社には自動車の安全祈願や厄除(やくよ)け祈願など年間約6千件の祈祷(きとう)があり、お酒を奉納するなどした参拝客に「神様のお下がり」として御神酒を渡している。300ミリリットルの瓶入りで、箱の製造は城端地域の業者に切り替えた。

 

 長谷川宏幸禰宜(ねぎ)は「髙瀬神社らしい清らかなイメージで、老若男女に受け入れられるデザインとなった」と話した。