ホタルイカの定置網を引く漁師=1日午前4時35分、滑川市沖

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滑川沖、ホタルイカ漁解禁 水揚げ365㌔ 豊漁期待も客足不透明

2020/03/02 01:28

 富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁が1日、滑川市沖などで解禁された。滑川漁港初日の水揚げは365キロと、2015年の412キロ以来となる100キロ超えの豊漁となり、港は活気に包まれた。一方、20日から始まる「ほたるいか海上観光」は、新型コロナウイルスの感染拡大によっては運航自粛の懸念もある。関係者は「豊漁が観光につながるかは不透明」ともどかしさをにじませた。

 

 午前4時ごろ、雨が降りしきる滑川漁港から滑川春網定置漁業組合の大船と小船計6隻が出漁した。沖合約1・5キロの漁場で漁師が定置網を引き上げると、青白い光が海面に浮かび上がり、たくさんのホタルイカが網の上をはねた。

 

 午前5時ごろ、漁船が港に戻り、漁港には大量のホタルイカが入ったかごが次々と並んだ。漁は6月中旬まで続く。

 

 水橋一仁副組合長(58)は「最近は不漁が続いたが、幸先の良いスタートが切れた。今後にも期待でき、皆さんに安く提供できると思う」と意気込んだ。

 

 富山県水産研究所は、今年のホタルイカの総漁獲量について、平年の1451トンを上回る1704トンと予測した。昨年の漁獲量は過去最少の437トンだった。

 

 20日から始まるほたるいか海上観光は、上田昌孝滑川市長が2月28日、市議会3月定例会で、現時点では乗組員と乗船客が手洗いとマスクの着用を徹底した上で、通常通り運航する方針を示した。

 

 ただ、遊覧船の密室空間を危ぶむ声もあり、市の第三セクター「ウェーブ滑川」によると、予約客から「運航はされるのか」「どんな対応なのか」などの問い合わせがある。

 

 同社の小林昌樹業務本部長(52)は「市などと協議しながら、なるべく早く結論を出したい」と述べた。滑川市の網谷卓朗観光課長は運航の方針は変わらないとしながらも「一日一日で状況が変化している。しっかり見極めて判断したい」と話した。

 

 今年の運航期間は20~22日、27~29日と、4月1日~5月6日で、4月3日~30日は2隻体制となる。昨年に引き続き、市内の宿泊施設利用者を対象に1月15日から先行予約を受け付けた。