銅とスズの合金を鋳型に流し込む職人=高岡市戸出栄町

撮れたてニュース

伝統産業発展、コロナ収束を 高岡で梵鐘初鋳込み

2021/01/09 01:16

 梵鐘(ぼんしょう)の生産で国内トップシェアを誇る高岡市戸出栄町の鋳物メーカー「老子製作所」は8日、梵鐘の初鋳込み(初吹き)を行い、職人が伝統産業の発展とコロナ禍収束の思いを込めて作業に励んだ。

 

 梵鐘は高さ142センチ、口径78・7センチ、重さ600キロで、千葉県市川市の日蓮(にちれん)宗真間山弘法寺(ぐほうじ)が発注した。

 

 職人が溶解炉で1200度に熱した銅とスズの合金を専用の容器に移し、コロナ退散、世界平和などを祈願した札を入れ、1100度に冷まして鋳型に流し込んだ。弘法寺の鈴木日晋(にっしん)住職(75)らが読経した。

 

 梵鐘は仕上げの作業を経て3月に納品される。鈴木住職は「梵鐘の音とともに、コロナ収束の思いが届いてほしい」と願った。元井秀治会長(65)は「幸先のいいスタートを切れた。良い梵鐘になるよう仕上げたい」と話した。